法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

弁護士事務所にはあんまりお金おいてないよ

広島県福山市の弁護士事務所に強盗が入ったみたいです。

福山の弁護士事務所に強盗 - NHK広島県のニュース

毎年、事務所に空き巣が入ったとかって話は聞くのですが、そのたびにどうしてあえて法律事務所を狙うのか疑問に思います。

というのも弁護士事務所って現金とか金目のものってほとんどおいてないんですよね。

例えば現金の取り扱いに関してですが、基本的には売上の決済は銀行振込でしてもらうので、現金のやり取りがありません。現金でやり取りをするのは、せいぜい一見のお客さんの相談料くらいです。稀に、現金でのやり取りを望むお客さんもいますが、支払の前後ですぐに引出しなり入金なりしちゃうので、結局事務所に金がおいてあることはほとんどないです。後は、買い出し用の小口現金がわずかに置いてある程度でしょう。事務所においてある現金より僕の財布の中に入っている現金の方がよっぽど多いです。まあ、税金の申告をきちんとしてないようなところは、案外大量の現金がおいてあるかもしれませんが。

他に事務所に置いてある金目のものと言ったら家具とかコピー機ぐらいです。こんなの持ち運べないからまず狙えません。老舗の事務所には高価な調度品や絵画が置いてあることもあるでしょうが、工具とかのように売れるルートがないと盗っても意味がないでしょう。雑誌や判例のデータベースとかが入っているメディアもそこそこ価値があるかもしれませんが、買い手がいないでしょうね。

結局弁護士事務所に空き巣に入っても空振りに終わることが多いのではないでしょうか。

しかも、弁護士事務所は絶対に流出させてはいけない資料やデータを扱っていたり、キチガイもしばしば訪れるので、それなりにセキュリティには気をつかっています。空き巣に入られた情報が出回ると事務所の信用にも関わりますからね。だから、空き巣や強盗に入る難易度は平均よりも高いと思われます。

全国の窃盗・強盗団のみなさんは、弁護士事務所に押し入るのはくれぐれもやめてください。もしサラ金や闇金の借金返済のためにやっているなら、普通に相談に訪れた方がお得ですよ。