ついにテレビでまで紹介された女性専用車両問題。僕としては女性専用車両に対する問題提起は大いに結構だと思うので、反対派にはどんどん活動していただきたい。もっとも、彼らの動画を視ていて「うーん、、、」と首をかしげざるを得ない部分があることも否めない。
理屈の正しさに対して、いまいち反対派が世間の支持を受けきれていないのもよくわかる。
ここでは、反対派の動画を視た個人的な感想を述べてみたいと思う。おおまかな感想としては以下のとおりだ。
- 主張の理屈は基本的に正しい
- 無駄に攻撃的になるな
- 非常停止ボタンを押すな
- 相手の理解度にあわせて話そう
1.主張の理屈は基本的に正しい
人にもよる部分はあるが、基本的に反対派はしっかり理論武装しており、主張の理屈は法的な見解も含めて正しいといえる。彼らを無理やり電車から降ろそうとしている女性や駅員の主張の方が無理があるものが多い。
特にドクター差別氏は法的な面への理論武装をしっかりしていると思われる。
2.無駄に攻撃的になるな
反対派の上げてる動画は総じて攻撃的である。無理やり電車から降ろそうとする女性や駅員に対して声を荒げてしまうのはある程度やむをえないと思うが、既に戦意を喪失している女性にまでしつこく主張をぶつけるシーンも多々見受けられる。中には、相手を追いかけまわして撮影するものもあり、肖像権に対する配慮が不十分なまま動画を上げているものも多い。
このような態様の活動は、動画を視る者や周囲の者を不愉快な気分にさせる側面があることは否めず、理解を得にくい元凶となっている。
この点は改善を期待したい。
3.非常停止ボタンを押すな
電車が停まってしまうパターンの動画では反対派が非常停止ボタンを押しているものがある。
このような行為は、彼らの主張のうち「電車を停めているのは鉄道会社」というものの根拠を失わせるので適当でない。
女性側が挑発してきたり、事情をよく知らない電話越しの警察官が押してよいと言ったことを言質にしても、非常停止ボタンを押すのは望ましくない。自分たちの主張の正当性を維持したいのであれば、非常停止ボタンはあくまで女性側に押させるべきである。
4.相手の理解度にあわせて話そう
反対派の会話はパターン化されているのであろうが、相手の理解度を考慮せずにお決まりの文句を連発しているだけなので相手に意図が伝わっていないと思われるケースが多い。相手からすると「何を言っているんだこいつは?」となってしまっており、会話が全くかみ合っていない。主張の正当性におぼれてしまっているのである。
啓蒙活動をしたいのであれば、自分の理解の範疇のなかだけでしゃべらず、相手の理解度に応じた説明能力が必要である。相手が話の通じないおかしな人の場合は、相手にしないという勇気ももつべきであろう。