法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

モラハラなんてお互い様のことも多いよ

高橋ジョージさんと三船美佳さんの離婚騒動で、モラルハラスメントに注目が集まっています。最近なんでもハラスメントとつければいいような傾向があるような気がしますが、モラハラについてはDVほどどっちが加害者かわかりやすいものでもないし、実は根深い問題だったりします。

モラルハラスメントとは

モラルハラスメントとは、言葉や態度によって精神的に相手を傷つける精神的暴力・虐待です。肉体的な暴力と違って、形に残りにくいのでなかなか表には出にくいのが特徴です。

人間関係は鏡のようなもの

某解説者によると、妻が作った料理に対して夫が「おいしい。」とか「ありがとう。」を言わないこともモラルハラスメントに該当するらしいです。今回モラルハラスメントという言葉が世間に知れ渡ったことで、離婚調停や離婚訴訟でこのような主張をされることが増えるかもしれません。これまでも、妻が「夫が妻の家事に対するねぎらいの言葉がない。」といって精神的虐待を受けたなどという主張をするケースはままありました。傷つきやすい現代人においては、この傾向は加速していくような気がします。

でもねー。他人の離婚に関与する人はこのような主張をしきりにする人には注意した方がいいと思いますね。というのも、モラハラというのはどっちが加害者でどっちが被害者か第三者からは非常にわかりにくい類型だからです。例えば、上記の夫が妻の料理を「おいしい。」と言わない家庭では、妻が仕事から帰った夫に「おかえり。」や「おつかれさま。」と言わないケースがままあります。さきほどの某解説者の見解によれば、この場合はどっちも加害者ということになるでしょう。

人間関係なんてものは、自分がプラスの気持ちを発しなければ、相手からプラスの気持ちは返ってきませんし、自分がマイナスの気持ちを発すれば、相手からもマイナスの気持ちが返ってきます。ある種の鏡のようなものです。そうすると、結局似たりよったりの人間が集まるものであって、タイプが違う人たちはそもそも最初から長く関係が続きません。

モラハラの加害者の傾向

モラハラをおこすという人は、がいして被害者になりきります。戦略的に被害者ぶってるわけではなく、本気でそう思っているのがやばい点です。モラハラを受けているという相談を受けても、実際蓋をあけてみるとむしろこいつが加害者なんじゃないかという客観的な証拠がわんさか出てくることは山のようにあります。

男女のいざこざ話は、話半分に聞かないとひどい目にあいますよ。