法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

遠隔操作の片山氏が「真犯人」メールの送信を認める

昨日から行方不明になっていた片山さんは、弁護士事務所にあらわれたようです。無事でよかったですね。

一方で、さっそくこんなニュースも入ってきました。

 パソコン(PC)の遠隔操作事件で、保釈中に連絡が取れなくなっていた元IT関連会社員、片山祐輔被告(32)=威力業務妨害などの罪で公判中=が20日午前、東京都港区の佐藤博史弁護士の事務所に姿を現し、「真犯人」を名乗るメールをスマートフォンから報道関係者らに送り、東京都江戸川区の河川敷に埋めたと認めたことが関係者への取材で分かった。

引用元:<PC遠隔操作事件>片山被告、「真犯人」メール送信認める (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 僕も昨日の佐藤弁護士の単独記者会見をちゃっかりみていましたが、この報道が事実だとしたら、「裁判が有利に運んでいるのに自演メールを送る動機がない」と断言していた佐藤弁護士は、結果的に恥をかかされる感じになってしまいました。

昨日の被告人不在での佐藤弁護士の記者会見挙行には賛否両論ありますが、行方不明の被告人にメッセージを送るという意図もあったでしょうから、やむを得ないと思います。

まあ、今回のように依頼者に余計なことをされたり、騙されたりして痛い目にあうことは弁護士の仕事をしていればしょっちゅうあります。そういうことには慣れっこなので、依頼者に騙されても別にどうということはないですが、これほどメディア戦略をとっている事件でああいったことをやられると結構きついのではないかなと思います。弁護士と依頼者との信頼関係は重要ですね。

ところで、現時点で報道されているのは、あくまで「被告人が例のメールを送ったことを認めた」という事実だけで、まだ被告人が一連の事件の犯人であることを認めたかどうかまでは明らかになっていません。

もう事件は収束しつつある風潮になってきましたが、今後の展開に期待です。

追記

メールの送信だけでなく、事件の方の関与も認めたようです。

<PC遠隔操作事件>片山被告、「真犯人」メール送信認める (毎日新聞) - Yahoo!ニュース