法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

結婚のメリットを再検証してみる

僕は常々このブログでも書いているとおり、結婚にあまり価値を見出していない。そう考えている男性も増えていることだろう。

しかし果たして本当に結婚にメリットはないのか。もう一度冷静になって考えてみようと思う。

社会的信用を得られる

僕の個人的実感ではあるが、いまだに年配の人は人の信用を図る上で既婚かどうかを定規にしている人が多い。いい歳なのに結婚をしていない男に対して「この人なにか問題があるのかしら」という目を向けられることは少なからずあるだろう。

20代、30代のうちは、まだまだ年配の人から仕事を与えられることも多いので、年配の人の信用を得られるというのは大きなメリットかもしれない。

結婚しているというのは、この男を評価した女がいるという最大の証明でもあるので、既婚者は女にもてることも多いだろう。

子供を作れる

子供が欲しい人にとっては結婚は必須である。別に結婚せずとも子供は作れるが、まだまだ日本では婚外子というのは差別の対象だ。昨年の違憲判決が出るまで、婚外子は法律上でも相続権が差別されるなど、日本は婚外子に対する差別が社会的に認容されてきた。今後もすぐに社会の差別意識が変わるとは思えない。

子供が実際にできるかどうかは両親の健康状態にもよるが、里親になるにしても配偶者がいることは一般に必要条件となっているので、子供が欲しい人にとって子供を作れるという結婚のメリットは大きいだろう。

相続権が得られる

法律上の夫になれば、妻に対して2分の1~満額の相続を受ける権利をゲットできる。離婚時の財産分与とは異なり、妻が元からもっていた財産や親から譲り受けた財産にも相続は及ぶので、資産家の妻と結婚すれば相続で一山あてることができるかもしれない。

しかし、男性の平均寿命の方が短いことには留意しておく必要がある。

リスク分散ができる

事故や病気などにより働けなくなっても、妻がそれなりに稼いでいれば高水準の生活を維持できる。もし妻に捨てられそうになっても、夫婦には扶養義務があるので離婚が成立するまで婚費を請求できる。

また、妻がそれなりに安定した給与を得られているなら、夫はリスクをとった起業などもしやすくなるだろう。会社を辞めて司法試験を受けるといった層も妻が稼いでいる人であることが多かった。

他方で、妻が病気なり事故にあって働けなくなった場合や堕落の道に走った場合は、離婚が成立するまで自分が支えていかなければならない。

どれも大したメリットではない

以上メリットを検討してみたが、結局どれも大したメリットではないので、やはり結婚は気軽にはお勧めできない。