法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

異業種交流会は時間の無駄、金持ちのいる場に行くのが最大の近道

新年度の始まるこの時期、異業種交流会の案内も増えてくるころです。

異業種交流会ってのは、僕もかつて付き合いで行ったことはありますが、全く時間とお金の無駄だと思います。

異業種交流会に参加する人たちは、これからお金を稼ぎたい、そのために仕事が欲しいという人たちです。今現在、お金を稼いでいて、仕事にあふれている人はそんなとこには行きません。

そんなところで人脈を築いていっても、自分が与えていただけることはまずありませんし、逆に自分が与えることも難しいです。

人の稼ぎなどは、大抵その人が付き合う人たちの平均値のところに落ち着いてきます。個人の努力だけではそういった全体の波にあがなうのは難しいです。

であれば自分の地位がまだ低いうちには、自分よりレベルの高い人達と付き合うことが戦略として正しいことになります。異業種交流会ではそれは不可能です。

では、どういうところに行けばレベルの高い人たちと付き合えるのでしょうか。それは、自分がターゲットとしている人がどういったところに出入りしているのかを考えればすぐに答えはです。

単純に金持ちと付き合いたいなら、次のような場所に出入りすることが考えられます。

スーパーカーのオーナーズクラブ

例えば、ポルシェであればポルシェの所有者だけが入れるポルシェクラブというオーナズクラブがあります。ポルシェクラブでは、メンバー同士でツーリングしたり、会食をしたりして親交を深めています。

ちょっとランクを落とすとレクサスでも、所有者によるゴルフ会などが行われています。

レクサスはちょっと微妙かもしれませんが、ポルシェクラスならメンバーはほぼ経営者や資産家等の金持ちです。

ポルシェでもボクスターやケイマンくらいなら無理すれば買えないことはないので、庶民でも入る余地はあります。

会員制のゴルフ場

ゴルフ会員権を買ってゴルフ場の月例会に行けば、一緒にラウンドするひとたちは経営者等の金持ちばかりです。

そういうところで人脈を作ることは定番ですね。会員権は名義書換料含めて50万円程度で買えるものもあります。

高額ビジネスセミナー(マルチや情報商材系はNG)

数十万するようなビジネスセミナーに行くような人たちはそれなりのポジションにある人たちです。また、数日間共同作業をすることで連帯感なども生まれ、深い仲になることもできます。

単発だとホリエモンの10万円の鮨会なども面白いのではないでしょうか。

ただし、楽して金を儲けることが主題のセミナーは、庶民から搾取するための商法なので気をつけましょう。

会員制の高級スポーツクラブ

普段自分が使っているサービス等の値段を少し上げるだけでも、周囲の人たちは一気に変わります。

例えばスポーツクラブに月1万円払える人は大勢いるので、そのようなスポーツクラブに行っても効果的な人脈作りはできません。ところが、これを月3万円のところに変えるだけでも一気に世界は変わります。

高級なパーソナルトレーニングに通ってみてもよいでしょう。パーソナルトレーナーの金持ち人脈は半端ではありません。

高級クラブ(夜のお店)

高級クラブで効果的に営業している人たちも多くいます。よく見かける客に声をかけて仲良くなってみましょう。

その他

私立小中学校、高級エステ、サーキット、プロスポーツ競技のプレミアムシート、競馬場、空港のラウンジ等、金持ちがいる場所はいくらでもあります。なるべく自分が得意・興味がある分野のところで、多少無理をしてでも参加してみるのが大事です。

また、異業種交流会に来る人たちと金持ちの人たちでは求めているものが違います。前者は仕事を与えてくれる人ですが、後者は一緒に遊んでくれる便利な人です。実は仕事がないときこそ、金持ちの人たちに価値を与えられる時期でもあるんです。

国選弁護人は若手、ベテラン、長老どれがいい?

まもなく被疑者国選の対象事件が拡大し、全ての身柄拘束を受けた被疑者に国選弁護人が選任されるようになります。これまでは、軽い罪には被疑者国選はつかず、身柄を拘束されても私選で弁護人を選任するか、当番弁護で来てもらった弁護士に被疑者援助制度を使ってもらうしかありませんでした。例えば、これまでは器物損壊や住居侵入では、起訴されるまでは国選弁護人をつけてもらえません。

国選弁護人は自分では選ぶことはできません。各地域によって割り当て方法は異なりますが、あらかじめ名簿に登録している弁護士にランダムで割り当てるか、立候補により割り当てるかといった方式が取られています。

被疑者の方からみると、良い弁護士にあたるかいまいちな弁護士にあたるかは運です。刑事事件に強い弁護士にあたることもあれば、司法試験にも受かっておらず修習にも行っていない学者枠弁護士にあたってしまうこともあります。

よく聞くのは若い弁護士は頼りにならないのではないかという被疑者や家族の不安です。しかし、本当に若い弁護士は頼りにならないのでしょうか。僕は、むしろ若い弁護士の方がしっかり働く率が高いと思います。

というのも、若い弁護士の方が基本的に右も左もわからない分、マニュアルに沿った活動を忠実にするからです。刑事弁護のマニュアル本としては刑事弁護ビギナーズが定番なのですが、刑事事件を扱う新人弁護士はほぼ100%この本を読んでいます。

 

ビギナーズと銘打ってはいますが、このマニュアル本の監修は超一流の刑事弁護人によりなされています。ここで推奨されている弁護活動はひと昔前ならかなりの高水準の刑事弁護活動です。現在でも、この本に書かれていることを全て実践したら、上位の弁護活動になると考えてよいです。

若い弁護士が増えてきた昨今では、身柄解放のための勾留決定に対する準抗告や保釈請求が当たり前のように行われるようになってきました。これは、マニュアル本には当然のようにやれと書かれているからです。

実際、前科複数のリピーターの被疑者からは、若い弁護士はここまで動いてくれるのかという感謝の声が各地であがっています。それくらい昔の弁護士は手抜きだったということですね。

というわけで、まだマニュアル本を参照するくらいの危機感がある若手の弁護士がおすすめだと僕は思います。もちろん、人によりけりなところは大きいですけどね。

 

弁護士独立・経営の不安解消Q&A(感想)

弁護士の独立開業本って最近少しずつ増えてきたように思えますが、この手の本ってあたりさわりのない一般論が書かれているだけで、本当に読者が知りたいと思うことはあまり書いてありません。

現状、経営のノウハウなどは酒の席などで、先輩弁護士が酔っぱらったときに気持ちよく話してもらって教わるというのが実態です。

それでも独立開業本の中で比較的具体的な記述があるのがこの「弁護士独立・経営の不安解消Q&A」です。

本書では60~63期の業界的には「若手」と呼ばれる独立開業した弁護士の経験に基づくQ&Aが記載されています。開業セミナーでなされた質疑応答をまとめたもののようです。

共感した記述は営業方法に関するところの次の記述

「後輩キャラとして2番手になってもメリットはゼロ」

引用元:北周士他著「弁護士独立・経営の不安解消Q&A」(第一法規)

これはほんとそのとおり。顧客は知り得る弁護士の中で1番の人を選びます。大事な場面で2番手を選ぶ理由はありませんよね。2位じゃダメなんです。2位の存在は1位を際立たせてしまうだけです。

たとえ同期であっても顧客(候補)の視点で見る場合は、年齢・雰囲気・経歴等で必ず上下関係を作られてしまいます。したがって、組織的な営業でもない限り、自分がトップになれないところには営業に行くべきではないですし、トップになれるように専門性・人物を磨く必要があります。