法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

ファミマ土下座問題にみられる企業のコンプライアンス意識の低さ

ファミリーマートの店員らに因縁をつけて、土下座を強要した上タバコを恐喝したして無職の男らが逮捕されたとのニュースが話題になっています。

「ファミマ」オーナーら3人の土下座動画をネットにアップ 大阪府警、恐喝容疑で無職の男(39)を逮捕 : J-CASTニュース

こういう馬鹿に対して、被害者が泣き寝入りせずにきちんと刑事事件化するのはいいことですね。

このニュースを聞いて、記憶力のいい人はあの事件を思い出したと思います。そう、しまむら土下座事件です。

「しまむら店員に土下座強要」で「炎上」した女性が逮捕

しまむらという衣料品店で、クレームをつけた客が店員さんに土下座を強要し、その姿を写真にとってネットにあげちゃった事件ですね。構図が今回と面白いように一致します。

ところで、今回のファミマ土下座事件では、ネットの情報によるとファミマ本部の社員も現場に居合わせたようですね。事件の時系列からすると、本部の人間は事態をおさめるためにきたのでしょう。

今回のようにクレーマーから土下座を強要された場合、土下座をしてはいけないことは明確です。なぜならば、しまむら土下座事件によって土下座強要は簡単に刑事事件化してしまうことが明らかになったからです。より重要なこととして、DQNの土下座強要なんてものは、炎上素材としては超1級品であるので、一度外部に情報が出回ったらネット炎上・マスコミ報道をさけられません。

このようなネット炎上・マスコミ報道というのは企業のイメージとしても決していいものではなく、クレーマー対応能力にも疑問をもたれてしまいます。なにより、土下座をさせられた弱い立場の従業員あるいはファランチャイジーの店長の名誉感情を著しく害します。

名ばかり店長が独自の判断で土下座をしただけならともかく、今回は本部の社員まで居合わせているのに土下座をしてしまっているのは、しまむら土下座事件から何も学んでいないことを公にする結果になってしまいました。

企業はもう少しネットの炎上事例から、クレーマー対応を社員に教育すべきでしょう。