法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

弁護士独立のすすめ(感想)

数少ない弁護士の独立に関する本です。知っている弁護士が載っていたので読んでみました。

全国17人の弁護士の独立事例がまとめられています。こういう資料はなかなか少ないので貴重な本ではないでしょうか。

掲載されている弁護士は以下のとおり。

「後藤雄則先生、西山健司先生、貝塚聡先生、小室光子先生、平井優一先生、遠藤治先生、金川征司先生、清水陽平先生、高橋辰三先生、水野泰孝先生、尾藤望先生、柴田幸正先生、野田隼人先生、西塚直之先生、向原栄大朗先生、濵田諭先生(順不同)」

引用:北周士編「弁護士 独立のすすめ」第一法規株式会社

主な内容は、日弁連がアップしている即時・早期独立経験談集(PDF)と同じような感じで、顕名・写真付きなのが特徴です。内装業者から貰ったであろう事務所の間取り図なんかを載せている弁護士もいます。

個人的に読んで驚いたのは、早期独立者の債務整理案件の占める割合の多さです。僕が独立したときは債務整理案件は全くありませんでした。

顕名だけあって痒い所に手が届く書籍というよりは、開業費用の相場感とかを知るのに使うのがよいかと思います。開業費用約5000万円とかいう全く参考にならない事例も載っていますが(笑)。

開業に関してもう少し細かい内容に踏み込んでいるのは弁護士 独立・経営の不安解消Q&Aの方ですね。

結局、独立のことは実際にやってみないと分からないことばかりで書籍だけではわかりませんね。本質的なところまで教えてくれる人が身近にいればいいですが、肝心なところはみんな隠したりするので難しいところです。

失敗しても大丈夫な範囲で思いついたことをやり続けるのが大事だと思います。