法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

スノーピアサー視たよ

ボン・ジュノ監督のスノーピアサーを視ました。最初はB級臭がするかなーと思いましたが視てみるとなかなか面白い作品です。設定の勝利ですかね。

地球温暖化を防ぐために冷却材みたいなものをばら撒いたら、なんと地球が氷河期になってしまったというお話です。氷河期により生物はほぼ絶滅し、生き残った人間たちは永久機関で走り続ける列車の中で生活しています。

列車の中は、木々恣意階級社会になっており、後方車両の奴隷同然に扱われる層と前方車両の貴族のような層とに分かれています。

主人公のカーティスは後方車両の住民ですが、階級社会を破るために革命をもくろんでいました。そんな中、前方車両からカーティスに向けて革命を手助けするような手紙がとどきます。その手紙を手掛かりに革命を実行するカーティスですが、その手紙の差出人の本当のねらいとは・・・

ってな感じで、よくある差別社会の革命系の話です。ジャンル的には、「タイム」「エリジウム」などに似ています。

本作のテーマは「秩序」。限られた資源の列車内で多数の人間が永続的に生きていくには、絶対的な秩序が必要になります。階級社会やそれによって引き起こされる革命すらも列車の中では秩序を保つためのものなのです。

韓国、アメリカ、フランスの合作で、日本ネタもしばしば登場します。科学的にはつっこみどころ満載だと思いますが、階級社会ネタが好きな人はなかなか楽しめると思います。階級社会と言っても、所詮列車の中なのですごい金持ちって感じではないですけどね。