個人的な経験だが、魅力的な人や稼ぐ能力の高い人は読書家が多い。読書家でなく稼いでいる人は社交的な人であることがほとんどだ。どちらも情報収集家である点では共通している。
人と会って話を聞くというのも重要な情報収集原ではあるが、良質な情報をくれる人が周りにいなかったり、人と会うのが苦手な人もいるだろう。それに、良質な情報をもらうには自分も良質な情報を持っていることが必要条件である。
そのため、読書によって良質な情報を得るのがとりあえずの情報収集手段として有用である。
もっとも、読書習慣がなかった人がいきなり本を読もうとしても、何を読んでいいのかがわからないだろう。基本的には、本選びは自分が読みたいジャンルの専門家に聞くのが一番だ。なぜなら、その分野の専門家はその分野の本を読みつくしているからである。
また、以下の著名な本の目利きが推薦する本を読むのも有用だと思う。彼らの読書量は常人のそれをはるかに超えており非常に参考になると思う。
小飼弾
書評界隈でもっとも有名な人物といえば小飼弾氏だ。
小飼氏は元ライブドアのCTO(最高技術責任者)を務めた経歴を有し、ホリエモンをして天才といわしめた人物である。技術者としても大物の小飼氏は読書能力も人並み外れたものを持っている。
彼の書評した本は軒並み売れており、一時はブログでのアマゾン収入がそこらへんのサラリーマンの年収を軽く超えるくらいあったとのことだ。
小飼氏は著書でもしばしばお勧め本を紹介しており、僕は彼が紹介してくれた本はほとんど読んだが、どれもいい本が多かった。
勝間和代
勝間和代氏も相当な読書家として有名だ。勝間氏は速読法のフォトリーディングやいわゆる自炊の先駆者でもあり、読書法にもかなりのこだわりを持っている。また、本の帯の寄稿は自分がお勧めできる本にしか絶対にしないという徹底ぶりも好印象だ。
勝間氏の守備範囲は非常に広く、洋書などの知識も深い。お勧めの洋書などは自分で翻訳してしまうこともあるそうだ。
勝間氏のお勧め本の特徴としては、2000円~4000円程度の高価格帯の書籍が多いことがいえる。これらの価格帯の書籍は外れを引くと痛いので、高価格帯の書籍のレビューが多いのはありがたい。
マインドマップ的読書感想文
ビジネス本好きな読者には有名なブログ。
本の内容紹介のレベルが他の書評ブログをはるかに超えており、ブログを読んでいるだけでも非常に楽しめる高レベルな書評ブログである。
ビジネス本のカバー率が非常に高く、ビジネス本のタイトルをググるとこのブログが出てくることが珍しくない。
HONZ
HONZ(ホンズ)は、最近知名度が上がってきた書評専門サイトだ。元マイクロソフト社長の成毛眞氏が運営している。ノンフィクション限定で取扱っており、自然科学分野などの本を多く扱っているのが特徴だ。いわゆる自己啓発本も取扱っていない。
特に今読みたい本がないけど、いい本がないかなあと書店感覚で覗いてみるのが有用だろう。