法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

結婚のご挨拶マニュアル-男性編

仕事柄結婚だ離婚だという話を聞かされることが多い。結婚にまつわる儀礼行為の一つとして、相手方両親への挨拶というものがある。法的には特に意味のない行為ではあるが、婚約の成立を立証するための間接事実の一つにはなる。

昔は「娘さんをください。」といっていたこともあるようだが、いまどきそんな堅苦しい挨拶は行われていないと思われる。それでも、男性側にとっては緊張する行事の一つだろう。

今ではこの一大行事もマニュアル化されており、世の男性の多くはマニュアル頼りに行っているだろう。念のためことわっておくが、僕はマニュアル主義を否定するつもりはない。むしろ、マニュアルをちゃんと確認するような男性は、世の男性の中でも中位以上の知性や誠実さを持っていると思う。

もっとも、世に出回っているマニュアルはあまりに形式的すぎたり、現実的でない部分も多い。そこで、僕が現実的なところに落としたマニュアルを作成してみることにした。

  1. 挨拶は基本的に男性から
  2. 挨拶の場所
  3. 服装
  4. 手土産
  5. 会話の内容
  6. 結婚の挨拶をするタイミング
  7. 挨拶後

1.挨拶は基本的に男性から

結婚の挨拶は、基本的には男性が女性の両親の下に先に行くのが通常である。僕の聞いた話でも逆の事例はまずない。

2.挨拶の場所

結婚の挨拶をする場所は、相手の実家かレストランになると思われる。レストランになった場合は、予約・支払は男性持ちが通常である。レストランの場所は相手の実家から近い場所にすべきであろう。男性が挨拶に行くという趣旨からすれば当然だ。洋食か和食かは、相手の両親の好みなどを女性に確認しておくべきだ。席は個室にすべきであるが、和食の方が個室はとりやすい。時間は先方の都合にもよるが昼頃でよいと思う。アポとりは相手の女性にうまくやってもらおう。

3.服装

男性はスーツ一択である。結婚式に着て行くような礼服ではなく、普段どおりのスーツでよい。靴は脱ぐかもしれないので、靴下には気を使おう。靴もよく見られるので綺麗なのを履いていくべきだ。

4.手土産

手土産は、相手の女性に両親の好みを聞いておいて3000~5000円程度のお菓子を用意しておこう。できれば日持ちする方がよい。

手土産は紙袋から出してわたすのが正式であるが、レストランなどではかえって不自然なので、紙袋のまま渡してしまって問題ない。渡すタイミングは、実家・レストランいずれの場合も席に座ってすぐでよい。

5.会話の内容

会話のネタは、事前に相手の女性から両親のプロフィールなどを聴取しておくとよい。それと向こうからも話題を振りやすいように、こちらのプロフィールなどをきちんと彼女に伝えてもらおう。

一般的には、政治・宗教の話はタブーとされている。ちなみに宗教の不一致は原則として法定の離婚原因にはならないので、こだわりがある人は事前調査が必要である。

6.結婚の挨拶をするタイミング

結婚の挨拶をするタイミングについては諸説あるが、席についたらなるべく早くしてしまえばよいと思う。あらかじめ相手の女性を通じて話の内容を伝えておけば、相手の両親がびっくりすることもないし、いつまでもその話題に触れないと相手の両親を不安にさせてしまうおそれがあるからだ。

レストランなどでは、飲みものがきて最初の料理が運ばれてきたころがちょうどよいと思う。

挨拶の内容としては、「このたびご両親に結婚を許可していただきたく、ご挨拶に参りました。よろしくお願いします。」という趣旨でよい。あとは各自これにアレンジを加えよう。

7.挨拶後

結婚の挨拶後、当日中にお礼の電話をかけるというマニュアルがあるが、これを実践した者は僕のまわりにはほとんどいない。正直、そこまではやりすぎのような気がする。

お礼状を送るといったマニュアルもあるが、これは半々ぐらいでやるやらないが分かれるだろう。相手の両親もマニュアルをみているかもしれないので、とりあえず送っておけばよいのではないか。お礼状の形式としては白地(罫線なし)の便箋に縦書きが正式だと思う。頭語と結語は謹啓・謹白でよいだろう。日付や宛名など、書き方のルールがあるので、ネットなどで確認しておこう。

参考サイト

結婚報告&親への挨拶あんしんマニュアル|ゼクシィnet

両親への結婚挨拶、服装、手土産、報告の流れやタイミング│結婚塾

男性版:彼女の両親に結婚の挨拶に行く時の方法 | nanapi [ナナピ]

親への報告と挨拶|婚約と結納|結婚準備の総合サイト【結婚LABO(ラボ)】ウエディング・ブライダル・挙式・披露宴