法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

弁護士 転ばぬ先の経営失敗談(感想)

「弁護士 転ばぬ先の経営失敗談」(第一法規)を読みました。弁護士が独立する際や法律事務所の経営において注意するべき点がまとめられている本です。紙版はプレミアがついて高くなっているので、kindle版を購入。

内容的には、「弁護士 独立・経営の不安解消Q&A」に比べると正直いまいち。書いてあることも僕の目からみると一般論の域を出ておらず、「まあ、そうだよね。」というもので「なるほど!気を付けよう!」と感心したものはとくにありませんでした。これから独立する弁護士というよりは、新人弁護士が読むべき内容かな。新人弁護士にはおすすめですね。

「こんな感じで独立したら、さっぱり儲からずつぶれちゃいました!(テヘペロ)」「パートナー弁護士と○○で揉めて分裂、その後裁判沙汰!」みたいな生々しい失敗談を期待していましたが、まあそんなのは書けませんよね。分裂話を読みたい人は東京高裁平成15年11月16日(及びその原審)を読むのがいいですね。あとは某4大事務所のホームページに掲載されている謎の連載とかですかね。

こちらの本には申し訳ないですが、これから独立しようとする弁護士が読むなら上記Q&Aの方がお勧めです。

例えば共同経営の注意点等もQ&Aの方がかなり詳細にかかれています。さらにガチな感じの本としては近藤先生の「法律事務所をつくる!」はかなり参考になりますね。

法律事務所をつくる!スピリット&マネジメント篇 いま、なぜ共同事務所なのか