法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

マリオカート8と人生の共通点

マリオカートというレーシングゲームがある。マリオカートの特徴は、通常のリアルに似せたレーシングゲームと違い、多彩なギミックのあるコースがあったり、アイテムがあったりすることだ。

僕はマリオカートシリーズのゲームが、控えめに言ってもかなりうまい方だ。最新作のマリオカート8のオンライン対戦でも良好な成績を得ている。マリオカートはリアル系のレーシングゲームに比べ運の要素もあるが、それでも多数回対戦を重ねれば、おおむね実力どおりの結果におさまるようになっている。

ところで、僕はマリオカート8をやっていて、マリオカートとは人生のようなものだと感じてしまった。

マリオカート8では、コース中に落ちているコインを集めることが勝つために重要となっている。というのも、コインをとることによってマシンのスピードが上がるからである。コインは最大で10枚までストックでき、所持枚数が上がれば上がるほどマシンは速くなる。コインは、赤こうらなどの攻撃アイテムを食らったり、コースアウトしてしまったりすると減少してしまう。

コインを効率的に集めるには、序盤に先頭に立っておくのが効果的だ。先頭にいれば誰にも邪魔されずに楽々とコインがとれる。コース取りも自由自在なので、コースアウトすることもまずない。他方で、2位以下になると前のカートにとられてしまうなどして、コインがとりにくくなってしまう。またコース取りもしにくく、コースアウトのリスクも高まる。

また、先頭に立っておく最大のメリットは次にある。

マリオカート8の同時対戦人数は最大12名であるが、後順位ほど接触するだけで相手がスピンする状態となるスターや、自動追尾の赤こうら3つなどの強力な攻撃系のアイテムが出やすくなる。

後順位にいると、多くのカートが攻撃系のアイテムを取得するので、その分被弾をしやすくなる。強力なアイテムが出たらな、後順位の雑魚相手に使わずに、先頭集団に対して使うようキープしておけばいいのだが、後順位にいる者ほどアイテム使用に計画性がないのでガンガンアイテムを使ってしまう。そのため、後方集団で勝手につぶし合ってくれるので、先頭集団と後方集団の差は広まっていく。前述のとおり、攻撃アイテムに被弾するとコインを失うので、後方集団ではマシンのスピードも一向に速くならない。

一方で、先頭集団では強力な攻撃アイテムが出ることは少ないので、先頭にいて被弾することはあまり多くない。2位が赤こうらを一つくらい持っていても、バナナや緑こうらなどを持っていれば容易に防げる。先頭というのは比較的安全な場所なのである。全体攻撃のイナズマや1位を狙い撃ちするトゲゾーこうらなどを警戒しておけば足りる。これもそんなに頻繁に出るものではない。

先頭が安全で、後方は足の引っ張り合い。このマリオカートの図式はそのまま人生にもあてはまるのではないだろうか。

人生のステージが低い時ほど、まわりからの足の引っ張られ方は強い。他方で、一度人生のステージを上げることができれば、周りに足を引っ張ってくるような奴はそれほど多くなくなる。後方にいるよりも前方にいた方が邪魔されずにコインを取りやすく、上昇速度もますます加速していくというのも全く似ているといえよう。

マリオカートも人生もスタートダッシュで一気に駆け上がるのが最良の戦略である点で共通している。逆に一度後方に落ちてしまったら、這い上がるのが大変な点でも共通しているといえるだろう。