法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

口コミサイトの悪評価に宿屋が宿泊客の横暴を暴露

旅館等の大手予約サイトじゃらんnet の口コミ欄に記載された宿屋に対する悪評価の口コミに対し、宿屋が宿泊客の横暴を暴露している事例がネットで話題になっています。2か月くらい前の口コミみたいですが、ネットウォッチャーの監視に捕まってしまったのでしょうか。

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引用元:じゃらんnet

サイトに書かれた口コミは以下の通り。

 楽しい旅行がしたかったら, もう一回考えて予約すべき宿です。お客さんに対するおもてなしとか, サービス精神が ぜんぜんない所でした。5万円と言う高い値段で、期待して泊まったのに 、サービスとか、食事は3000円のビジネスホテルの方が良いと思うほど失望して、もう二度と、草津温泉は行きたくないです。

この宿泊客は比較的高級な宿と思われる旅館を3000円のビジネスホテル以下と評価しており、なかなか攻撃的な文面で評価は5段階で1をつけているようですね。もっとも具体的な事実がほとんど書かれておらず、基本的に個人による感想にとどまるレベルで、この口コミによりただちに宿側に対する違法な権利侵害があると評価するのは難しいのかなと思います。

それに対し、宿側はこの宿泊客による客室破壊、代金不払いの事実があったと暴露しています。宿側としては、損害を食らわされた上、口コミサイトに悪評価までかかれてたまったもんじゃないということでしょう。宿側の反論はこちら。

 宿泊施設の商品でもある客室を壊した上に会計もせず逃げようとした挙句
警察を呼び裁判を起こす、韓国領事館に連絡するなど暴言暴挙を3時間もの間
繰り返して他の宿泊客や近隣の住民にまで迷惑をかけたのは御客様です。
御自分の都合が悪くなるとハングル語で話し出し会話にならない!
どの様な事を書かれても構いませんがサービス云々の前に会計はして下さい!
『おもてなし』以前の問題だと思います。

口コミサイトによるマイナス評価は、評価される飲食店や宿屋にとっては死活問題です。事実無根のあまりに酷い悪評価についてはサイト管理者に削除請求をしたり、書き込み者を特定して損害賠償請求するなどが考えられますが、泣き寝入りすることも多いと思います。今回のように、同じ口コミサイトで反論するケースは珍しい事例ですね。

もっとも、業者からの反論も度がすぎると利用客に対する権利侵害にもなりかねず、また、それを見た他の客からの悪評価を買いかねません。業者としては、いわれのない誹謗中傷が書かれてしまった場合でも、冷静に対処をしたいところです。

今回のケースは、ブログで食レポや宿レポをしている人、飲食店や宿を経営している人どちらにも参考になるのではないでしょうか。

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