法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

大阪市の問題児隔離政策が素晴らしい

大阪市教育委員会は、悪質な問題行動を繰り返す生徒を市立学校から引き離し、1カ所に集めて専門的に指導する「特別教室」を設ける方針を発表したそうだ。

問題児童らを隔離、「特別教室」で指導へ 大阪市教委案:朝日新聞デジタル

僕は常々、問題生徒はまず隔離すべきだという考えをもっていたが、ようやくその方向へ一歩進みそうだ。

今回、隔離される問題行動は次のうちレベル4以上

レベル問題行動の例
レベル2 暴言、賭け事、授業妨害、器物破損行為(いずれも軽微)など
レベル3 暴力、暴言、脅迫、強要行為、無免許運転、喫煙、著しい授業妨害など
レベル4 激しい暴力、恐喝行為、危険物の所持、窃盗行為、レベル3の指導に従わないなど
レベル5 極めて激しい暴力、凶器の所持、強盗行為、レベル4の指導に従わないなど

個人的にはレベル2以上からさっさと隔離してもいいと思うが、まあ妥当な線だろう。

レベル2以上の行為はほとんど犯罪なわけだが、例え被害にあった生徒が警察に通報したところで、加害少年が一発で少年院行きになることはまずない。せいぜい4週間の鑑別所生活で野に放たれるのが関の山である。そのため、被害生徒やその両親は、加害少年らの報復を恐れて通報できないのが現状だ。事なかれ主義の学校側が積極的に警察に通報してくれたり、解決してくれるなど到底期待できない。被害者側が我慢したり、避難しなければならないというおかしな事態が学校では昔からまかりとおっているのである。

こういった政策に対しては、「安易な排除はよくない。教師の教育の放棄だ。」などといった批判が生じうるだろう。

しかし、安易な共生こそ害悪である。

単純な利益衡量で考えた場合、一部の加害生徒の利益と大多数のまっとうな被害生徒の利益では後者の方がはるかに大きい。もし、加害生徒の暴力によって将来有望のまっとうな生徒に取り返しのつかない傷を負わせてしまったら、安易な共生論者はどう責任をとるのか。常に加害生徒にビクビクしながら学校に行っていては、まともに勉強もできない。加害生徒にいたっても、浮いてしまった学校でのさばらせておくよりは専門的な指導を受けた方が更生の可能性はある。

中学生にもなれば、体格や腕力は大人と同等ぐらいにはなる。一部のマッチョな体育教師ならともかく、普通のおっさん教師や女性教師では加害少年らの鎮圧はできない。まっとうな生徒の安全を守るには隔離しか方法がないのである。

一般市民も、これらの問題行動を起こす少年たちの問題を教師や被害生徒に押し付けずに、税金を投入してよりよい方向を目指すべきである。