最近知り合いに、2ちゃんねるの削除ができるネットに詳しい弁護士を教えてくれといわれました。僕はそのへんはうといので、「ネットに詳しい弁護士なら、ネットで宣伝しているはずだから、ググってくれ」とやりすごしました。
毎回そうするのもあんまりなので、自分でもちょっと2ちゃんの削除や発信者情報開示について調べてみました。
2ちゃんの削除や書き込みをした人を特定したい場合、これまでは2ちゃんの名目上の運営主体となっていたパケットモンスター社に対する削除の仮処分と発信者情報開示の仮処分の決定を裁判手続で取得し、その決定の正本を2ちゃんの削除要請板と批判要望板にそれぞれアップロードすると、削除やログの開示をしてくれていたようです(*)。また、ログの開示について壇俊光弁護士と2ちゃんの連携による方法もあるようです。
2ちゃんねるに対するログの開示請求のQ&A: 壇弁護士の事務室
しかし、今年の2月頃から、例のひろゆき氏とジム・ワトキンス氏の2ちゃん管理権に対する紛争のせいか、2ちゃんの削除人が機能しておらず、削除やIP開示が停滞しているようです。
それを知らない弁護士が、これまでと同様決定正本をアップする方法により削除やログ開示を求めて、かえって削除したい情報が拡散してしまうという事態が生じています。2ちゃんねらーのそういった弁護士に対する誹謗中傷はなかなか凄まじいことになっており、ちょっと気の毒な感じです。詳しくは2ちゃんの削除要請板と批判要望板をみればよくわかります。ちなみに、削除や開示請求をする弁護士のことはパカ弁と呼ばれているそうです。
2ちゃんの削除を専門と謳っている法律事務所のウェブサイトでは、今でも通常通り2ちゃんの削除等を宣伝しているので、もしかしたら上記の方法とは別の削除やログ開示を求める手法があるのかもしれません。
ちなみにネットの書き込み削除や発信者情報開示請求のやり方は、この本がわかりやすかったです。
*発信者の特定をするには、2ちゃんからログの開示を受けた後、さらにそのログをもとにアクセスプロバイダーに対する発信者情報開示請求が必要。