法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

SBGX295はグランドセイコー大失敗の一品

先日、知人がグランドセイコーの黒革ベルト、白文字盤、銀ケースの時計をしていたのを見た。なかなかいい感じで随分高級そうに見えたのだが、よく見るとクオーツであった。

「クオーツでこんなモデルあったか?」と調べてみると確かにあった。品番はSBGX295である。

 

黒革ベルト、白文字盤、銀ケースといえば、営業系ビジネスマンの定番スタイルだ。プルデンシャルのトップセールスマンが推奨していたため、生命保険営業マンはこのタイプの時計をしていることが多い。

SBGX295の実売価格は20万円弱であるが、クオーツであることに気づかなければ5~60万円の時計に見える。ケースの照りも十分でホワイトゴールドと勘違いすれば100万円超の時計にも見えるだろう。グランドセイコーはこれまで低価格帯の黒革ベルトをあまりラインナップしていなかったため、余計にそう見える。

しかし、この時計を20万円弱で販売するのは大失敗だろう。黒革ベルト、白文字盤、銀ケースのモデルは、上述のとおり見栄消費に金を出す層から一定の需要が期待できる。そのため、グランドセイコーのブランドをのせればもう少し高い値段でも需要はあると考えられる。

クオーツモデルにする以上、値段はあまり上げられないのでこの値段にしたのであろうが、そもそもクオーツで黒革ベルト、白文字盤、銀ケースのモデルを出すべきではなかった。機械式で同一モデルにして40万円超の値段で販売すべきであろう。

クオーツか機械式かなんてよほど時計をしっかり見ない限り初対面の人には気づかれない。第一印象が重要な営業系ビジネスマンは今後はSBGX295を購入しておけば間違いない。