今から一年以上前、しゃぶしゃぶ温野菜のある店舗がブラックすぎると話題になった。その際アップロードされた脅迫音声がこちら。
報道から一年以上した今、ようやく従業員の一人が暴行の容疑で逮捕されたようだ。
しゃぶしゃぶ温野菜 バイト暴行で店員逮捕|日テレNEWS24
しかし、一年以上前の暴行事件がなぜ今更立件されるのであろうか。報道によると被害者は先週被害届を提出したとのことである。おそらく、それ以前から被害申告はしていたのであろうが、確実に立件できそうなのに絞った完成版の被害届を先週提出したのであろう。それにしても暴行事件としては立件が遅すぎる。今回逮捕されたのは店長ではなく店長の夫の従業員とのことだ。過去の報道によれば民事でごちゃごちゃやっていたようだが、いまだに解決していなかったということが今回明らかになった。つまり被害者の男性は一年以上もこの問題に付き合っているということだ。
僕は、ブラックバイト問題に直面したらさっさと辞めることを推奨している。そんな会社と何年も付き合わされるのはあまりにも人生の浪費であるからだ。どうしても会社と戦いたいというのであれば、暴行までされたような事案ではさっさと刑事告訴である。相手方の動き次第となる任意交渉や団交などをチンタラやっていたら全く進まない。
しゃぶしゃぶ温野菜事件の被害者のようにならないために - 浦部孝法のブラックな労働相談
刑事告訴をしてさっさと逮捕させれば相手方は示談の申し入れをさぜるを得ず、交渉の主導権がこちらに移ることになる。
攻撃的な相手というのは防御に関してはからっきし弱い。ただでさえ労使関係は使用者側が圧倒的に不利な環境であるのであるから、労働者側が攻撃を仕掛けたらひとたまりもないのである。また、さらなる攻撃をにおわせてちまちま小出しにする攻撃は頭の良い相手には通用するが、違法行為を堂々とするバカには全く効果がない。バカを相手にする際は、まずはドカンと最大級の攻撃を仕掛けて、その後譲歩するやり方が常套である。
もっとも、そんなことに時間を浪費するくらいならさっさと転職をするのがおすすめである。