法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

ネットの有料コンテンツはどれも割高

ネットでコンテンツを売る方法としては、以前からメルマガがよく用いられていた。最近では、noteで記事を売る方法なども台頭しつつある。

これらのネットのコンテンツを読んでいえることは、とにかく提供される情報の質・量に比べ値段が割高だということだ。

メルマガにしろ、noteの記事にしろ、どれも新書の数分の1以下の情報がほとんど新書と同程度かわずかに安い程度の値段で販売されている。

情報の質・量の観点からは、ネットの有料コンテンツを購入するよりも書籍を購入した方が現状でははるかにコスパがよいといえよう。これは逆説的にみれば、書籍の値段が安すぎるのかもしれない。

ともあれ、なぜこんなに割高なネットの有料コンテンツがそこそこ売れているのだろうか。

そこそこ売れているといったものの、実はネットの有料コンテンツを購入している人というのは意外と少ない。最も売れているメルマガであっても、読者はせいぜい1万人を超える程度で、書籍の販売数には遠く及ばない。noteの有料記事なんかはいわんやである。それでも継続的に購入されればそれなりの売り上げにはなる。

では、その数少ない読者はなぜ割高な有料コンテンツにお金を落としてしまうのだろうか。

これはいい意味でいえばコンテンツ提供者のファンが、悪い言い方をすれば信者が購入しているからと分析することができるだろう。購入プロセスにおいて合理的な判断はないのである。

ネットでコンテンツを売ることに成功している論者は良くも悪くも主張が過激である。過激な主張の論者は炎上はするが、ごく一部の信者を獲得しやすい。ネットでコンテンツを売ることに長けている者を思い浮かべれば、ほとんどが過激な主張の論者や炎上常連組であることがわかるだろう。

ネットの割高な有料コンテンツはこのような一部の信者によって支えられているのである。

もしあなたがネットの有料コンテンツにそれなりに金額を費やしているのであれば、だれかの信者になっていないか振り返ってみたほうがよい。