法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

DQNはなぜ土下座を強要するのか

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昨日、飲食店の店員に土下座を強要させ、足蹴にしたDQNが逮捕されたようです。

クレーム謝罪、土下座しても店員の頭蹴る…傷害容疑で男逮捕 滋賀県警 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

DQNによる土下座強要事件はここ最近SNSで自己拡散させたり、報道もされたりしているのでやたらと目につきます。

ではなぜDQNは店員に土下座を強要するのでしょうか?

それは彼らの自尊心、彼らの言葉でいいかえれば面子(メンツ)と深く関わります。

DQNは自尊心が極端に低い

DQNと呼ばれる人たちは、一般に自尊心が低いです。これは、彼らが常に教師や親などの大人に否定されて育ってきており、収入なども低いことが原因です。

もっとも、彼らのコミュニティ自体は、非常に高度なメンツ社会です。社会に対して自尊心をみたせない彼らは、自分たちのコミュニティではメンツを非常におもんばかります。後輩が先輩のメンツをつぶしたりしたら、コミュニティ内で徹底的にぼこられます。

かくして、DQNもコミュニティ内での自尊心をみたすことで自己防衛的に精神の平穏を保っているわけです。

土下座強要が発生する店舗の共通点

過去に土下座強要事件が発生している店舗のほとんどが、ファストフード店などの大衆飲食店、激安衣料品店、コンビニ等、収入や社会的身分が低い人に開かれたところです。

ドレスコードのあるような高級レストランや、来る者を選ぶ高級ブティックなどではまずこのような事件はおきません。

DQNは自分の社会での立ち位置を常に意識していますので、仮に一時的に金を持ったとしてもそういった上流階級の人が利用するようなところにはまず現れません。ある意味でDQNというのはきちんと分をわきまえている人たちでもあるのです。

底辺向けの店はDQNの最後の砦

DQNは自分たちが社会から向けられる目に非常に自覚的です。自分達のコミュニティ内での地位と、現実の社会における地位とのあまりのギャップに常に苦しんでいます。

自尊心の低いDQNにとって開かれた底辺向けの店は、数少ない安心の場所です。他方で、普通の人ならそんなことは思わないのですが、DQNは自尊心が低いゆえに底辺向けの店にしかいけない自分に異常なまでに落胆しています。だからこそ、彼らなりの自尊心を保つためにお店で大声を出して騒いだり、陣取ったりするなどの虚勢をはって居場所をつくろうとするのです。

そんな彼らが、底辺向けの店で店員に舐められたような態度を取られたと感じてしまったらどうなるでしょうか。これはDQNにとって最後の砦であった底辺向けの店ですら、自分の居場所じゃないと否定されたと感じることになってしまいます。それにより、もともと非常に脆い彼らの自尊心は完全に崩壊してしまい、なんとかしてそれを回復するための暴挙に出るしかなくなってしまいます。

その結果が土下座の強要です。

DQNによる土下座強要を減らすためには、彼らの居場所作りと自尊心の回復を社会が支えることが必要になるのでしょう。