法科大学院(ロースクール)の受験要件である適性試験の受験生が急激に落ち込んでいるようです。
司法制度改革の失敗により、弁護士人気、法科大学院人気が絶望的に下落しています。いまや、名門大学の法科大学院ですらも入学者の確保に苦労しており、定員割れがおきているようです。
法科大学院制度ができたころは、どんな底辺法科大学院にも旧帝大卒や慶應・早稲田・中央法などの名門私立大卒の院生がいましたが、いまや旧帝大の法科大学院にも聞いたこともないような底辺学部卒の院生がうじゃうじゃしているとのこと。
たしかに、これだけ弁護士不況が叫ばれているなかでは旧帝大の優秀層はなかなか弁護士になろうとは思わないでしょう。有名企業にいった方がよっぽど生涯年収もよいでしょうから、合理的な選択ができる人はわざわざ金のかかる法科大学院には行きません。
しかし、これは底辺大学学部生にとってはチャンスでもあります。いまや学部より1ランク、2ランク上の法科大学院に入るのは大変容易になっています。3年コースを選べば、難しい法律の試験もありません。これは学歴ロンダリングをしたい人にとっては、千載一遇のチャンスです。
しかも、かつては超難関試験であった司法試験も、最近は比較的容易になってきており、多少真面目に勉強さえすれば基本的には誰でも受かります。それに対し、不況不況といわれるものの、平均的な弁護士のステータスや収入は法科大学院人気の下落ほど低くはなっておりません。弁護士不況がいつまでも続くとは限りませんし、今のうちに資格だけでもとっておくのは有用です。さすがに、こんなボーナス期間はそう長くは続かないと思われますから、今の時期を逃せばふたたび弁護士資格は高嶺の花になってしまうかもしれません。
学歴コンプレックス、職業コンプレックスがある人は、今こそ法科大学院に行って弁護士資格をサクッと取ってしまいましょう。