法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

出されたお茶は飲むのが正しい

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出先で出されたお茶を飲むのがビジネスマナーとして正しいかどうかがネットで議論になっているようです。

議論のきっかけは2ちゃんねるで、新入社員が出先で出されたお茶を飲んだことを揶揄するようなスレッドがあったようです。

【悲報】新入社員、取引先で出されたお茶を飲む | 2ちゃんねるスレッドまとめブログ - アルファルファモザイク

ビジネスマナーなんてものは、しょせん相手次第なところがあるので何が正解というものではありません。相手によっては飲むのが正しかったり、飲まないのが正しかったりするでしょう。

とはいえ、相手の気持ちなどわかるものではないので、一般的に受けそうな方をとっておくのがベターです。その意味では出されたお茶は飲むのがビジネスマナーとして正しいです。出されたお茶は飲むべきではないなどと言っている人は、お茶出しをしたことがないか、お茶出しのオペレーションについて考えたことがない人でしょう。

企業における来客への飲み物の提供は、それほど単純なものではありません。セルフサービスにする・お茶出しをするの選択から始まり、提供する飲み物の種類・器・順序・温度・提供及び回収のタイミング・置く位置・声掛け・お茶出しをする社員の人選、あらゆることが緻密に計算されています。これらは全て、来客者のことをおもんばかって行われているわけです。

出されたお茶を飲まないということは、お茶を出した側の善意を受け入れないという意思表示にとられてしまいます。もっとも、これはさほど重要な問題ではありません。

出されたお茶を飲まない最大の問題点は、回収・片付けの際の労力です。

中身が入ったコップを片付けるのと、空のコップを片付けるのとでは、労力が断然違います。また、気の利いた企業なんかでは、会議が長引けば飲み物を交換してくれたりしますが(お茶→コーヒーなどのように)、最初のお茶が残っていると回収ができずにテーブルの上がごちゃごちゃしてしまいます。

回収や後片付けをする相手のことをおもんばかれば、出されたお茶は飲みきるというのが圧倒的に正しい答えになるでしょう。