法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

新入社員は会社のパソコンの私的利用に注意

ただいま比較的大きい会社の新入社員の多くは研修期間真っ最中というところだろう。新入社員は研修期間を終えると各部署に配置される。

その際、ホワイトカラー層であれば大抵一人ずつパソコンとメールアドレスを割り当てられる。新入社員はこのパソコンの取り扱いには十分注意をしておきたい。

仕事に慣れるまでは業務に集中していても、ちょっと慣れてきたところでついついネットサーフィンや私用メールをしてしまうことがある。全くそういったことをしたことがない人の方が珍しいかもしれない。

しかし、会社のパソコンを使ったネットサーフィンや私用メールは監視されていると思った方がよい。

パソコンの私的利用の禁止が徹底されていないような場合では、一定程度の私的利用は許容されることもあるが、基本的には従業員の職務専念義務との関係で問題となりうる。そのため、従業員のパソコンの私的利用をチェックすることはプライバシーとの関係で全く問題がないわけではないが、ひとたび会社が特定の従業員をロックオンした場合には、徹底的にチェックするのが現状であろう。

ある従業員が何か懲戒事由に該当することをしている疑いがある場合、基本的にそれしかやっていないということはない。他にも何か非違行為をやっているのが通例なので、会社は従業員のパソコンの利用履歴も徹底的に調べる。パソコンのネット閲覧履歴なんてものは個人の趣味がモロに出る部分なので、場合によっては恥ずかしい思いをしてしまうかもしれない。

ところで、会社は従業員のパソコンの利用履歴についてどこまで物理的に把握できるのかというと、基本的には全てできると思ってもらってよい(これは物理的にできるというだけであって、必要性もないのに法的になんでもしてもよいという意味ではない)。どうしても仕事中にネットをいじりたい場合は、トイレ休憩の際に手持ちのスマフォで行うのがベターだろう。