海外で結婚式を挙げるというのが割と一般的になってきている。「ゼクシィ海外ウエディング調査2014」によると、海外挙式をした人のうち63.7%がハワイを選択しており、ハワイの絶大な人気が伺える。
とまあ、楽しそうな海外挙式であるが、ときにはこれによるトラブルが原因で婚約破棄という悲しい結果になることもある。そのため、海外挙式を決断する前には、事前に以下の点を十分確認しておきたい。
海外挙式をする目的を明確にしておく
海外挙式が普通になってきたとはいえ、まだまだ国内挙式が原則で、海外挙式が例外というのが古い人たちの認識だろう。そのため、なぜあえて海外で挙式をするのか目的を明確にしておいた方がよい。次に述べるとおり、結婚式を挙げる上では両家の親族の意向も重要になってくるが、海外挙式に難色を示す親族がいる場合は、彼らを説得する必要がでてくる。この際、目的が明確であることは説得の材料になる。
海外挙式の目的としては、①両親に海外旅行をプレゼントしたい、②昔からのあこがれ、③新婚旅行を兼ねることができる、④人をあまり呼ばなくてよいといったものなどが考えられるが、自分たちがどうして海外挙式をしたいのかあらためてしっかり確認しておきたい。
両親・親族の意向
個人的には、結婚などというものは夫婦二人の問題だと思うが、我が国の古い価値観はそうは考えていない。結婚は両家親族の問題だと考えるのが一般的である。そのため、両親の承諾を得るのは、家族関係を良好にしておきたいなら必須だろう。
中には国内挙式にこだわる親族もいるだろうし、飛行機に怖くて乗れないという親もいるだろう。また、身内に介護が必要な人がいたりした場合は、介護する親族が海外渡航することは困難な場合も多い。このうち、いまどき飛行機に乗れないというのはどういうことだと言いたいが、本人にとっては深刻な問題なので一蹴してしまうと関係が非常に悪くなるおそれがある。
難色を示す親族の説得にあたっては、やはり海外で挙式する目的が重要になる。ただなんとなく海外がいいという理由では、親族を説得することは難しいだろう。
費用の問題
海外挙式の費用の平均は、「ゼクシィ海外ウエディング調査2014」によると、173.7万円となっており、増加傾向にあるとのことだ。もっとも、この金額には挙式・パーティー費用・二人の旅行費用しか含まれていないと思われる。そのため、列席者の旅費などを負担する場合は、さらに費用が増えるだろう。なお、同調査によると、列席者の費用をまったく負担しなかったカップルが約51%となっているので、列席者の費用まで負担することは少ないのかもしれない。
海外挙式の目的が親に海外旅行をプレゼントしたいというカップルは、当然親の旅費を負担することになるので、費用はかなりかかることになる。また、国内でもあらためて披露宴やパーティーをする場合は、その費用が別途かかる。
海外挙式には、意外なところにハードルがあることも多いので、国内挙式をする場合と比べても念入りな事前確認・根回しが必要となるだろう。
参考資料