読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

kindleセールに縛られるプロブロガー達

僕もブログを書いているので、他人のブログは結構チェックしている。その中には、ブログで生計を立てているというものまである。ブログで生計を立てている人たちは、会社には縛られない生き方、自由な働き方などをよく説いておられる。彼らが書く記事の中には共感できるものも多く、僕のようなアマチュアブロガーに比べ文章なども上手い。僕はそういった人たちには割と好意的な感情をもっている。表現が適切かはわからないが、ある人の言葉を借りてブログで生計を立てている人をプロブロガーと呼ぶことにしよう。

ところで、現在amazonのkindleストアのセールが行われている。kindle本のセールは結構頻繁に行われているのだが、このセールが行われるとプロブロガー達の多くが決まって次のような記事を書く。

  • kindleセールで読みたい本○○選

いわゆるお勧め本のまとめ記事である。電子書籍が激安で買えるkindleセール中の購買力はなかなかすごいと思われるので、売れすじの本をまとめるだけでもそれなりにアフィリエイト(amazonアソシエイト)で売り上げが発生するのだろう。仮に100冊売れれば4000円くらいの利益になる。30分で記事を書ければ時給単価は8000円相当になるので、お手軽にできてそこそこ割のいい仕事だ。プロブロガーのPV数をもってすればもっと売れるのかもしれない。

しかし、こういったまとめ記事で紹介される本は、ベストセラーの自己啓発本などの読書好きならタイトルを聞いたことがあったり、読んだことがあるような既に市場で評価されている本がほとんどだ。いわば、とりあえず店頭に並べさえすれば売れる本である。売れる本は紹介せずとも並べさえすればいいので、中には「将来読みたい本」などとして読んですらないのにお勧め本に挙げられたりもする。良い本を紹介したいというよりは、アフィリエイトリンクを踏ませることが第一目標なのだろう。そのため、どのまとめ記事も似通ったものになり、そこにはブロガーの個性などというものが見当たらない。

kindleセールの際のまとめ記事というのはもはやテンプレ化しているので、ブログで収益を上げようと考える人が増えれば、ますます同じようなまとめ記事が量産されるだろう。

さて、プロブロガー達は常々、新しい働き方とか、会社に縛られない、自由、などと言ったキーワードを多用している。その自由な働き方というのが、kindleセールのたびにまとめ記事を書くというのでは嘆かわしい。kindleセールのまとめ記事は、さきほど述べたように、そこそこ割のいい仕事になる可能性があるので、一般ブロガーが小遣い稼ぎにやる分にはいいと思う。しかし、ブログで生活するというのを公言する人たちが右ならえで同じようなことをするのはどうなのだろうか。会社に縛られないと言いながら、amazonさんのkindleセールに十分縛られているのではないのだろうか。果たして誰がそんな働き方に憧れるのだろうか。

見方を変えれば、ブロガーというものの個性が既に失われコモディティ化しており、プロですらも数千円の利益にしがみつかなければならないほど貧窮しているのかもしれない。