これから弁護士を依頼しようと思っているけど、どうせお金を払って頼むなら経験豊富な人がいいわって人は多いと思います。そこで、今回は弁護士の経験年数を調べる方法を解説してみます。なお、経験年数が長いからといって良い弁護士とは限りませんので、参考程度にしてください。
経験年数は登録番号をみるとわかる
弁護士は、弁護士会に登録した順に番号が割り振られます。現時点で5万番台前半ぐらいまでありますが、番号が大きいほどなりたての弁護士です。
弁護士の登録番号は、日弁連の弁護士情報検索サイトで弁護士の名前を検索したら表示されます。気になる弁護士の名前を入力してみましょう。
以下、登録番号ごとに傾向をみてきましょう。
滅多にお目にかかれない1万番未満
現在では、10000番未満の弁護士は滅多にお目にかかれません。年齢的には70オーバーはほぼ確実なので、登録はしていても実働している弁護士はごくわずかです。もし、出会う機会があったら運がよいかもしれません。
1万~1万5000番はお爺ちゃん弁護士
この番号の弁護士は、まだちょいちょい活動しています。基本的には70歳前後のお爺ちゃん弁護士ですので、若干不安を感じます。70歳前後でも頭が切れる弁護士はいますが、やはり年には勝てない部分もあるのではないでしょうか。
1万5000~2万番はベテラン
この番号のあたりが、いわゆるベテラン弁護士です。弁護士経験25年以上の層です。年齢は還暦前後が多いと思いますが、若くして司法試験に受かっていれば50台前半の人もいます。まだまだ頭は働く年代なので、お爺ちゃん弁護士よりは安心してまかせられます。ただ、もう新しいことを勉強したり、深夜まで機敏に動くのは難しいお年頃ですね。
2万~3万番くらいが一番おすすめ?
この番号あたりが、経験を10年以上積んでいて、かつ、ちょうど働き盛りの年齢の人が多いので、おすすめですかね。やはり10年経験を積んでいれば、専門家としては十分信頼できるレベルだと思います。ただし、10年経験を積んでもダメな人はダメなままなので、外れがいることは否定できません。
3万~5万は若手弁護士
このあたりは、弁護士業界ではまだまだ若手と言われる人たちです。3万番台であれば、それなりに経験は積んでいますが、4万番台はまだそんなに経験豊富とまではいえないでしょう。5万番台はほとんど新人です。
もっとも、若い人の方が新しいことへの適応は早いですし、ベテランに比べ真面目な人が多いので熱心に活動してくれることも多いでしょう。個人的には、若手だからといってそんなに敬遠する必要はないと思います。
なお、裁判官や検察官出身の人は、経験が豊富でも弁護士登録した年に番号がつけられるので、番号が若くなってしまいます。また、留学や産休などでいったん登録を外した人も番号が若くなっていることもあるので、かならずしも番号だけから経験年数を判別することはできません。