法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

「凹まない人の秘密」(ディスカバー)読んだよ

最近へこむことがあったので、アマゾンで適当に検索して出てきたこの本を購入して読んでみました。

凹まない人の秘密

著者のアル・シーバート博士は、元落下傘部隊の隊員というユニークな経歴を持つ心理学の博士です。

本書における著者のメッセージはこの一文に尽きます。

大事なのは状況そのものではない、ということだ。その状況においてあなたが何をするかが、はるかに大事なのだ。

引用元:アル・シーバート著、林田レジリ浩文訳「凹まない人の秘密」(デジスカヴァー・トゥエンティワン)

外圧がどうあろうとそれに対する反応は自分が選択できるといった、自己啓発書でよく書かれるところの受動的にならず主体性を発揮する的な話がメインです。

凹まない人(弾力性、適応力の高い人)の特徴が書かれている部分よりは、他者への影響力(シナジー力)について書かれた第8章が興味深かったです。

ある人が会議に出たりすることで場がまとまるようなことがありますよね。そのようないい影響を与えられる人がシナジー力の高い人です。逆にその人がくることで場の雰囲気が悪くなってしまうような人は、反シナジー効果を持っている人です。

シナジー力を高めるには共感力を高めることが重要だそうです。そして共感力を高めるには、次の問いかけを心がけることが役立ちます。

1 今の状況をこの人はどうとらえているだろうか?

2 何を感じているだろうか?

3 何を見ているだろうか?

4 どんな行動を起こすだろうか?

引用元:前掲「凹まない人の秘密」

僕はお世辞にもシナジー力が高いとはいえないので、なんとかこの点は改善していきたいですね。まずは共感力から鍛えていくことにします。

アメリカで米国独立系出版社の2006年度ベスト自己啓発書に選ばれているように典型的な自己啓発書ですが、多少なりとも学ぶところはありました。