法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

人はなぜ嘘をつくのか

今回も引き続き嘘についてのお話です。そもそも人はなぜ嘘をつくのでしょうか。嘘をつくのは大人に限りません。老若男女とにかく嘘をつきます。子供も親の関心を引いたり、親に叱られないようにしょっちゅう嘘をつきます。

人が嘘をつくとき、嘘自体ではなく、嘘をついた理由や背景にこそ本質があることも多いでしょう。そのため、なぜ人が嘘をつく理由を探ることには意義があるといえそうです。

嘘には、何かを得るための嘘と何かから逃げるための嘘の2種類があります。

何かを得るための嘘

履歴書で自分の学歴を詐称したり、合コンで年収を偽るのは、会社に入社したり、女性と付き合うためにつかれます。作曲家が、自分は耳が聞こえないという嘘をつくのは、自分に注目を集めて、名声を上げたり仕事を増やすためにつくのでしょう。

これらは何かを得るための嘘です。

何かから逃げるための嘘

人は叱られたり罰せられたりするのを避けるためにも嘘をつきます。泥棒は、自分が刑罰に処せられないよう、自分は犯人じゃないと容疑を否認します。また、解雇されたり非難されるのを防ぐために、実験結果が得られていないのに、実験が成功したと言い張る研究者もいるでしょう。

これらは、何かから逃げるための嘘です。

目の前の人が嘘をついているなあと思ったときは、その人はどういう理由で嘘をついているのだろうか考えてみると本質がつかめるかもしれません。