法廷日記

浦部孝法の日記です。時事問題、法律問題に関して適当に書いています。

法律論

新幹線放火自殺テロ犯人の家族は損害賠償責任を負うのか

新幹線で焼身自殺テロをした事件が話題です。新幹線の安全神話崩壊だなんだといわれていますが、この手の悪意を持った者による計画的テロはいくら規制を強めても防げるものではありません。これを機に持ち込み物規制などができないよう祈るのみです。 ところ…

これから結婚する人のための婚姻費用入門-第3回

第3回「住宅ローンは自分名義で組むな、組んだら家から絶対出るな」 目次 1.住宅ローン付住宅は離婚紛争長期化の要因 2.不公平な日本の財産分与制度 3.ローン付住宅から出たら地獄 1.住宅ローン付住宅は離婚紛争長期化の要因 住宅ローンの付いた住…

これから結婚する人のための婚姻費用入門-第2回

第2回「婚姻費用は真面目なサラリーマンほど損をする」 目次 1.婚姻費用はサラリーマン・公務員からが最も取りやすい 2.真面目な人ほど怖い給与の差押え 1.婚姻費用はサラリーマン・公務員からが最も取りやすい 婚姻費用を算定するには夫婦それぞれの…

これから結婚する人のための婚姻費用入門-第1回

結婚とは契約である。 普段、難解な契約を取り交わしているビジネスマンですらこの基本を全く意識していません。結婚とは経済的な面からみても、住宅ローンという金銭消費貸借契約を締結することよりもはるかにリスクの高い契約です。しかし、普段住宅ローン…

大学生は塾講師のバイトなど辞めてしまえ

個別指導塾の講師として働くアルバイトの大学生らが労働組合を結成したとのことだ。 「ブラック塾」に労組で対抗 講師の学生バイト中心に発足 : J-CAST会社ウォッチ 大学生は労働組合なんか作ってる暇があったら、もっと別のところで働くか本業の勉学に励ん…

銀座クラブママの枕営業判決で勘違いしてはいけないこと

クラブのママのいわゆる「枕営業」について、東京地裁が「売春と同様、商売として性交渉をしたに過ぎず、結婚生活の平和を害さない」と判断し、妻のクラブママに対する賠償請求を退ける判決があったことが話題になっている。 銀座のクラブママが夫に「枕営業…

ブラック企業を批判する人たちがブラックすぎる件

ここ数年ブラック企業批判が非常に流行っている。最近は、アルバイトをターゲットにした、ブラックバイト批判がブームである。 ブラック企業批判の先鋒に立っているのは、主に労働者側の弁護士や、NPO法人などの各種団体である。他方で有力な労働組合など…

大人気のLINE法律相談、ただし刑事事件の相談は要注意

アトム法律事務所が開始したLINEを使った無料法律相談が人気のようだ。 LINE、弁護士の無料相談が人気 | web R25 何かとハードルの高い弁護士への法律相談が、スマフォユーザーはまず登録しているLINEで、しかも無料でできるというのは画期的なサー…

有料チャンネル続々閉鎖、試されるインターネット生放送

ニコニコ生放送で有名なニコニコ動画が、在日特権を許さない市民の会の公式有料チャンネルや人気ユーザー生主の有料ユーザーチャンネルを相次いで閉鎖した。 在日特権を許さない市民の会(在特会)はいわゆるヘイトスピーチで知られており、活動が行き過ぎて…

執行猶予がつけられる場合のまとめ(再度の執行猶予含む)

弁護士ドットコムというサイトの法律相談コーナーで、弁護士が執行猶予に関する質問の回答を間違えているということが話題になっています。 話題のページはこちら、消されちゃうかもしれません。 【急】執行猶予中の犯罪について - 弁護士ドットコム 執行猶…

ラーメン屋のネギ食べ放題論争はラーメン屋に軍配をあげたい

ラーメン屋で「ご自由にお取りください」と書かれていたネギを大量に取った客が出禁をくらった件が論争になっている。ついには弁護士が法的見解を示すまでにいたった。 「ご自由にお取りください」ラーメン屋でネギを大量に食べたら「出禁」こんなのアリ?|…

検察を脅しても意味はない

懲役7年の実刑判決を受けた被告人が、退廷間際に検察官を「7年後、覚えておけよ。殺したるからな」と脅してまたまた逮捕されるというなんとも残念なニュースが入って来ました。 実刑判決後、検察官に「殺したる」 脅迫容疑で男逮捕 (朝日新聞デジタル) -…

酒鬼薔薇事件の審判全文公開、年寄りの自己顕示欲ほど厄介なものはない

30代以降の世代にとって、残虐な少年事件といえば、やはり神戸の酒鬼薔薇事件が思い浮かぶだろう。被害者の生首が中学校の正門前におかれるというショッキングな事件のため当時はかなり報道もされて、遺体に「酒鬼薔薇聖斗」と書かれていた紙が置かれてい…

ネットで犯行予告をするとどうなるか?

またまた香ばしいニュースが入ってきました。2ちゃんねるで特定の弁護士の名前を挙げて「ナイフでメッタ刺しにする」と書き込んだ少年が警察に出頭したそうです。 ネットに「殺す」 重い結末 少年、被害者に謝罪・反省 :日本経済新聞 記事中には、「書き込…

新入社員は会社のパソコンの私的利用に注意

ただいま比較的大きい会社の新入社員の多くは研修期間真っ最中というところだろう。新入社員は研修期間を終えると各部署に配置される。 その際、ホワイトカラー層であれば大抵一人ずつパソコンとメールアドレスを割り当てられる。新入社員はこのパソコンの取…

未払い残業代請求で弁護士は儲からない

残業代請求に関して興味深い記事があった。書いているのは人事コンサルタントの城繁幸さん。 未払い残業代を後からみんなで請求したらどうなるか 残業代を勝ち取っても幸せになれるとは限らないという意見には同意だが、少し違和感を覚えたところがあった。 …

僕らは法律を勉強しなくてもよいかもしれない

法律を勉強すれば実生活で損をするようなことは少なくなるし、ちょっとした場で知ったかぶりをすることができる。エキスパートになってしまえば、そこそこ高い給料も貰える。少し時間はかかるかもしれないが法律を勉強することで損するようなことはない。 し…

国選弁護人費用って本当はタダじゃないって知ってた?

刑事事件で逮捕・勾留されたり起訴された場合、多くの人は弁護士を付けます。私選弁護人を頼める人は私選で、そうでない人は国選対象事件については国選弁護人を選任してもらいます。 この国選弁護人ですが、しばしば国が無料で弁護士を付けてくれる制度など…

自衛隊はどう考えても軍隊

安部首相が予算委員会で自衛隊のことを「我が軍」と呼んだことが話題になっています。 僕自身は反安部ではなくむしろ応援している方だと思いますが、安部首相はこの間の日教組ヤジといい口元が緩いのが残念です。今のように自民に圧倒的支持がある時期は多少…

民事裁判の初回には被告は来ないのが普通だよ

有名人が当事者であったり、世間を騒がせた系の民事裁判の初回期日はときどき報道されていますね。 なんでメディアが裁判の日を知っているのかといえば、たいていは原告側が司法記者クラブというメディアの裁判関係の担当みたいなところにタレこむからです。…

解雇予告手当の未払いには同額の付加金を加えて訴訟で請求できる

使用者は、労働者を解雇する場合には、少なくとも30日前には解雇の予告をするか、または30日分以上の平均賃金を支払わなければなりません(労働基準法20条1項)。予告日数と平均賃金の支払を組み合わせることもできます(同条2項)。例えば、10日…

未払い賃金の遅延損害金の利率は年6パーセント、退職後は年14.6パーセント

未払いの給料等の請求をされている方のなかには、遅延損害金の利率が控えめにしてしまう方もいるみたいなので、本日は賃金債権の利率に関する記事でも書いてみます。 支払期日を過ぎたら遅延損害金が発生する 賃金に限らず、売買代金なり、請負代金なりのな…

命の値段は人によって違う

人身事故などによって被害者が死亡した場合、その被害者が生きていれば稼げたであろう収入相当額の損害賠償請求権が遺族などの相続人に認められる。法律的には死亡逸失利益などと呼ばれるものである。 この逸失利益の算定方法は以下の通りである。 基礎収入×…

検察官が控訴をすると半分以上がひっくり返る

日本の刑事裁判制度はいわゆる三審制を採っており、第1審の判決に不満のある被告人または検察官は、上訴することができる。第1審の判決に不服があり第2審の裁判を求めることを控訴、第3審の裁判を求めることを上告という。 第1審の刑事裁判に対する控訴…

フリーランスは悪質リース商法にご用心

クーリングオフ制度や消費者契約法による消費者保護が強化されている昨今、消費者向けの悪徳商法はやりにくくなっている。そのため、悪徳事業者のターゲットはフリーランスや零細事業者にシフトしつつある。 クーリングオフや消費者契約法は頭の弱い一般消費…

国選弁護人が逮捕、無理やり被害届を取り下げさせようとした疑い

弁護士が国選弁護人に選任されていた傷害事件の被害者に、無理やり被害届を取り下げさせようとしたとして、強要未遂の疑いで逮捕されたとのニュースが入ってきました。 「告訴取り下げ」迫る弁護士を逮捕 容疑否認 NHKニュース 報道によると、逮捕された弁護…

物乞い行為配信で書類送検、こじきは軽犯罪法違反

「僕お年玉もらってないと思う。高松駅周辺にいるのでお年玉をこのカップに入れてください」などとこじき行為をする動画をインターネット動画配信サイトで配信したとされる男性が、軽犯罪法違反で書類送検されたそうです。 香川、物乞い行為配信で書類送検 …

片山被告に懲役8年の実刑、ちょっと重すぎ?

遠隔操作事件の片山祐輔被告の判決が2月4日に言い渡されて、懲役8年の実刑になったようです。 片山被告に懲役8年、遠隔操作ウイルス事件 (産経新聞) - Yahoo!ニュース そもそも何罪で起訴されていたの? 片山さんといえば、遠隔操作ウイルス事件で有名…

当番弁護士と国選弁護士の違い

警察に身柄を拘束されたら弁護士を呼ぼうなどとよく言われています。知り合いの弁護士を呼ぶ以外の方法では、当番弁護士を呼んだり、被疑者国選弁護士(正確には国選弁護人)を選任請求する方法があります。この当番弁護士と被疑者国選弁護士について、ネッ…

弁護士が離婚問題に詳しいかどうか調べるための質問

弁護士資格というものが離婚に関する法知識の担保にならないことは以前ご説明しました。 弁護士をつけずに離婚調停に挑むならこの一冊は読んでおこう - 法廷日記 各弁護士会が設置する法律相談センターや法テラスなどには離婚に特化したような相談枠があるこ…